無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 風色計(ふうしょくけい)/ Wind Color Meter   


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Wind Color Meter
通常のコンピュータシミュレーションや環境実測で示される風は、僕たちが普段体感している風や空気の振る舞いと質が違う。
僕たちがいる環境はパソコンの中にある安定的な計算システムではなく、
常に不確定な要素が動きまわっているシステムである。だけど、パソコンの中でみる以上、コンピュータで計算できない不確定な要素は取り除いて、純粋な物理現象の一部としてみるしかない。

また、環境実測でも天気予報で知らされる風は上空数十メートルのものだし、
市街地の道路を流れる風といった場合でも、電柱くらいの高さのものをみている。

つまり、人間の活動領域の風の振る舞いはまったくわからない。
じゃあ、僕たちが普段、体感している風ってどんな奴なんだろうか。

wind color meter というものを考えた。
風速計とLED照明を組み合わせて、風車の回転によって得られる電圧をLED照明に利用し、その電圧の変化、風速の変化をLED照明の色の変化として表す。

この装置により、様々な風の状態が視覚化でき、研究目的の実測のみならず、一般の人たちにもわかりやすい環境把握が可能になる。

人間の活動領域の風は乱れが多すぎて、コンピュータでは計算できないし、実測ができたとしても一般化できないので、嫌われてきたけれども、乱れのような不確定要素を含んだ風をみて楽しんだり、観察したりするなかで、価値が生まれるかもしれないし、新しい風の個性について理解が深まるかもしれない。

また、PCを内蔵してインターネットに接続できれば、どこかで誰かがサンプリングしている風の照明パターンを受け取り、自分のwind color meterに反映させるといったパーソナルなネットワーク型の照明器具としても活用できると考えている。

機械的、安定的なシステムに自然の不安定さを組み合わせ、整然と流れる時間に揺らぎが同居した新たな装置・メディアの開発。



観測エンターテインメント
wind color meterは、風の環境観測をもっと楽しく、オープンなイベントとしておこなうための装置。

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例えば、広場のゲートの開け閉めで風がどのように変化するかをみてみる会。
wind color meterは一般の人にもわかりやすく、風景としてきれいな空間演出が可能なので、このような大掛かりな実験も、イベント化して大勢の参加が得られ、楽しくデータが取れる。



風の景色
wind color meterを使った風の実測はある場所の風の挙動をリアルタイムに光として表すことができる。それをみながら、ここは弱い、あっちは強いというように相対的に風の変化がみえるのが特徴である。この装置の配置を工夫すれば面白い光の景色をつくりだすこともできる。
例えば、地形を手がかりにある程度風の強弱を予測して配置してみれば、
隣り合う風色計同士が規則性をもって変化していく様子がみれる。
みたい風の景色をつくりだすこともできるのである。

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例えば、モナコのヘアピンカーブの内側と外側の風の流れの違いだけを見に行くツアー。
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棚田を吹く風はどうかな?


風の交信(Network型照明の可能性)
将来、風色計にPCを組み込むことによってNetwork化をはかる。
例えば、東京のある部屋でパリにいる誰かが公開した風色計に接続すると、リアルタイムのパリの風の変化を時々刻々と受信できる。
そうして世界各地に公共的な目的をもって設置された風色計や超個人的な理由で設置された風色計がその地域特有の定期的な風や局所的な名も無い風をとりあげ、誰かの照明に反映しているという状況を生みだす。また、風の変化のアルゴリズムを記録保存できるようにすれば、ある特異な風の色を再現させたり、音楽のように離れた地域同士の風の色をミックスしたりといった照明の演出も可能になるだろうか?

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制作協力(株)光洋ステンレス製作所

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大学院作品展
風色計/Wind Color Meter

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by toyosakihiroki | 2009-10-17 04:33

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